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ミス・サイゴン

ミス・サイゴン
8月26日昼の部です。
いくつかの舞台で観たソニンちゃんが気になっていたので、彼女出演の組み合わせでチケットを取ってみました。
「ミス・サイゴン」は何度も観ていますが、今回は、ちょっと観ている私の方のスタンスがいままでと違った感じ。
いつもは(他キャラに感情移入するのが難しいせいもあり)最初から最後までキムに入り込んで観ているのですが、今回はシーンシーンによっていろんなキャラの気持ちで観ていた気がします。
散漫に見ていたというのではなくその逆。今までで一番、この作品に近づいて観られた気がしました。
久々の観劇、そして席が上手端最前列でいつもと違う方向から意外なキャラの表情が観られたこともあると思うのだけれど、多分、序盤のキムの演技が一番の引き金かな。
ベトナム戦争で天涯孤独になり、サイゴンの売春宿で働かされることになった17才のキム。このシーンのソニンキムのおどおど加減が、今まで観たどのキムとも段違いで。
今まで観たキムって、とまどいつつも、「覚悟しなければ、開き直らなければ」っていう気持ちの方がより強く出ていた気がするんです。
でも、ソニンキムはあまりにいたいけで、つるんとしたおでこが子供のようで、ちょっと自分がソニンそのものに入り込んで見るというよりも、どっちかというとGIクリスの視点で見る感じになってしまったんですね。
そのキムから徐々に秘めた強さがあらわれてくるその意外性。
その適度な距離感が良かったのか、初演時、初見では悪役というかネガティブな印象ばかりだったトゥイや、キャラの立ち位置的には仕方がないけどキム目線で見るとどうしても好きになれないエレンの気持ちが、(理屈ではわかってたことですが)初めて実感としてひしひしと伝わって来た感じです。不思議な体験でした。
誤解を恐れず言うと、東宝「ミス・サイゴン」では今まで内面は日本的なキムが多かったと思うのです。嘘っぽいとかいう意味じゃなくて。だから観客である多くの日本人も気持ちが乗せやすかったり面もある。
でも、ソニンキムは、よりリアルなベトナムの少女というアプローチじゃないかな。(ベトナムの人が見たらまた違うでしょうが)
本当に情熱の人で、クリスじゃないですけど、私、かなりやられてしまいましたよ。
トゥイ(石井一彰)とエレン(シルビア・グラフ)に関しても、なんか今回、印象がリアルっぽかったんです。シルビアは見た目が欧米人系なせいもあるかもしれませんが。
井上クリスは、前公演の時は、「なんか冷たいなー」という印象だったのが、今回は苦悩する大人クリスになっていました。ホテルでエレンと語るシーン、よかったです。
そしてラストシーン、うなだれる&目をそらす男達に対して、一人、タムの真正面に跪き手を伸ばすエレンに女の強さを見ました。
いつもは、その辺り、ひたすら「キム、キム~!」で余裕ない私なんです。でも、今回はいい意味でその場にいるキャラみんなを見る気持ちになれたような。
本当に好みの問題ですが、「コーラスライン」とか様々な人種の出てくる話は日本人が全キャスト演じると、どうしてもある部分では制限されてしまう気がするなあと思っている私には、今回の舞台はとても好みでした。
たまたま私が観た組み合わせのせいか、今回の再演の演出自体がリアル方向にシフトしているのかは、他の組み合わせで観ていないので謎です。
でも、再演を何度も重ねた今になって、新たな方向性が示されて楽しみが増えました。
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Author:杜野亜希
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