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キル

NODA・MAP第13回公演「キル」を観てきました。

<作・演出> 野田 秀樹
<キャスト>
テムジン:妻夫木聡
シルク:広末涼子
結髪:勝村政信
人形:高田聖子
フリフリ:山田まりや
J・J:村岡希美
案内ガイド/ヒツジ・デ・カルダン:市川しんぺー
旅人ポロロン:中山祐一朗
イマダ/蒼い狼:小林勝也
トワ:高橋惠子
バンリ/真人バンリ:野田秀樹
羊の国(モンゴル)の洋服屋の息子テムジンは、父の憎しみを受け成長するが、父はファッション戦争に敗れ命を奪われてしまう。
そんな父の遺志を受け継ぎ、祖先の名を冠したブランド「蒼き狼」による世界制覇の野望を抱き、羊毛の服で大草原のファッション界を制していく。

自分ではとても筋を説明できないので、公式サイトに書いてあるあらすじから冒頭部分をコピペさせてもらいました。
野田さんがロンドン留学から帰ってきて初めて発表した作品で、初演、再演観ましたが、またしてもラストで我知らず涙が…。くそう。
作品の中で何度か同じシーンがカノンのように繰り返されます。
が、同じではなく、繰り返される度に、前の時は気づかなかったことにいろいろと気づかされ、「半身」の台詞じゃないけど、イメージは螺旋のように広がっていきます。
無限の広がりを持つ野田秀樹の作品が、テレビや映画等、無限に外に広がった映像媒体ではなく、それこそ有限の極致である小さな箱・舞台でしか表現できない気がするのは、逆説的で面白く、そしてそれこそ野田らしい。
(モンゴルの空とか、きっとどんなに綺麗な映像で見せられても、作品で語られるイメージと違うとか思って、がっかりしそうな気がするんですよ)
有限空間ゆえに、観てる側がイメージして補完していかないといけない部分が、作品自身のイメージの広がりとシンクロして、不思議な効果を作り出すんだろうなあ。
『キル』が「Kill」・「切る」・「着る」・生「きる」…などなど、野田さん得意の言葉遊びが散りばめられています。
「制服で征服する」なんていう台詞も可笑しいんだけど、どんどん怖くなる。すごい。
遊びにとどまらずこの作品では、言葉そのものが重要なテーマだなあと思いました。
結髪というキャラがそれを背負っています。
他にもいろいろ現実に対する暗喩があるんだろうな。
観てる時は具体的には気づかなくても、ある時ふと「ああ!」と思ったりするのです。
衣裳はひびのこづえさん。ファッション界が題材なだけに衣裳作り大変だと思いますが、楽しそうだなあというのが伝わってきました。
今回は最初、「蒼き狼」のイメージカラーは白だったのが、終わりの方でテムジンが作っている服(制服)は赤と黒の2トーンカラーで。
その赤が、父親が殺されたときの血に染まった真っ赤な服と同じ色なんですよね。
父を求めながらも憎むテムジンが無意識下に求める色なのかもしれません。
とにかく考えればきりのない作品。野田作品としては、わりとわかりやすい作りなので、とっつきやすいせいもあるのかな。
…とはいえ、そのキレイさというかまとまりすぎ感が初演で観たときからなんとなく落ち着かない部分でもあります。
贅沢ですが、私は、野田作品に関しては、もっととっちらかったままでいいと思っているようです。

キャストはやはり特に印象に残ったのは勝村さんですね。(役自体がある意味、おいしいのですが)
山田まりやちゃんは好きな女優さんなので、舞台で観られて嬉しいです。
か、かわいい~。また野田さんのお芝居に出て欲しい。
広末涼子ちゃんは頭が小さくてほんっとスタイルいいですね。
以前、つかさんのお芝居で観たときとまた印象が違って素敵でした。
鶴瓶さんの「スジナシ」に出てたのをビデオで観た時も思ったのですが、頭のいい、反射神経のいい女優さんなんだろうなあ。
あと、今回は母親役でもあったので、やっぱり実際に子供がいる人だと凄みがあるかも…と思いました。
妻夫木くんも頑張っていました。ただ、ちょっと声が辛そうでしたね。
野田さんのお芝居の主役って、初めてやるときは結構みんな台詞に苦労してる感じがします。
主役の語り台詞が特に独特なんだなあ。おまけに運動量が半端じゃないから!(笑)
初日から2週間くらいたったところで、今がちょうど山くらいかも。まだまだ長いので頑張って欲しいです。
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「キル」

「キル」  2007年12月 NODAMAP第13回公演「キル」。シアターコクー

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