もりの日記

マンガ描き・杜野亜希の、仕事や観劇や身のまわりなどなど日記です。

映画「夕凪の街 桜の国」

やさしいやさしい映画です。
遠い戦争の話ではなく、すごく身近な話。
皆実と打越さんのシーンとかはくすぐったくてニヤニヤしたり、七波と東子が二人でラブホテルのお風呂に入って歌うシーンが可愛かったり。
誰にでも覚えのある感情の延長戦上で、時代が流れて行きます。
原作にはなかった小道具の使い方も自然で、映画的な見せ方がいいなあと思いました。。
皆実役の麻生久美子さんの広島弁は、ネイティブ(笑)からすると正直たどたどしいのですが、優しいあたたかい響きで、この人が皆実で本当によかった。
広島弁というと達川さんか「仁義なき戦い」しかイメージできないという方は、また違う広島弁の魅力が感じられると思います。(いや、達川さんのベタベタの広島弁も面白いんですけど(笑))
思わず広島人?と唸ってしまったのは、打越さん役の吉沢悠さん。
プロフィール見ると東京の方なんですが、広島弁、完璧でした。すごい!

私が観た回は、上映後、旭役の伊崎充則さんのトークショーもあり、いろいろ裏話も聞けました。
旭は、作中で一人だけ水戸の言葉を話す設定なので、方言ではかなり苦労されたそうです。
他には…えーっと、オフレコっぽい話が多かったので、どこまで書いていいかよくわからないなあ(笑)。
佐々部監督が、麻生久美子さん大好きというのはよくわかりました。

見た後、戦争中、フィリピンで死んだという祖父・俊郎さんのことを思いました。
写真でしか顔を知らない祖父。
孫だというのに、私はとっくに彼が死んだ年を越えてしまいました。
戦地から帰ってきた箱には、遺骨の代わりに、石が一つ入っていたという話を伝え聞いていますが。
祖母の生前、その辺りのことを詳しく聞くこともできなかったし、聞こうとも思わなかった。
でも、祖母も自分から話さなくても、聞いたら話してくれたのかもしれないなあ。
孫の立場なら無邪気に聞くことができたかもしれないですね。今頃になっていろいろ思います。
今日は終戦記念日…。
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